学校

旧校舎の深夜の足音

静岡県の山間部に位置する小さな町。そこには古びた中学校があった。校舎の裏手には、今は使われていない古い木造の旧校舎がひっそりと佇んでいる。数年前、私はその学校に通う中学三年生だった。部活に明け暮れる日々の中で、旧校舎には誰も近づかないという...
実話風

深夜の路地裏の囁き

数年前、徳島県の市街地に住む私は、普段と変わらない夜を過ごしていた。その日は残業で遅くなり、時計はすでに23時を回っていた。駅から自宅までは徒歩で15分ほど。繁華街を抜け、細い路地裏に入るのがいつものルートだ。街灯が少ないその路地は、昼間で...
怪談

深夜のトンネルに響く声

新潟県の山間部に住む俺は、普段から車で移動することが多い。仕事が終われば、家に帰るまで一本道をひたすら走るだけだ。山道は夜になると真っ暗で、街灯もまばら。対向車すら滅多に通らない。そんなある晩、いつものように車を走らせていたら、妙なことが起...
呪い

呪われた鏡の囁き

三重県の山深い集落に、古びた一軒家が佇んでいた。そこに住むのは、幼い娘と二人きりの母親だった。今から20年程前、彼女たちは静かな暮らしを送っていたが、ある日を境にその平穏は崩れ去った。そのきっかけは、母親が山道で拾った古い手鏡だった。黒ずん...
怪談

闇に響く足音の正体

富山の山間部にひっそりと佇む小さな集落。そこに暮らす私は、幼い頃から祖母に「夜の山には近づくな」と言い聞かされて育った。山の奥には何か得体の知れないものが潜んでいて、暗闇が落ちると共にそれが動き出すのだと。子供心にその言葉は妙に重く響き、夕...
ホラー

夜更けの山道

ある秋の夜のことだった。私は友人と一緒に、長崎の山間部にある小さな集落を訪れていた。友人はその土地に伝わる古い民話を調査するため、私はその手伝いをするために同行していた。夜遅く、調査を終えて集落から下る道を歩いていると、突如として霧が立ち込...