実話風

オカルトホラー

鬼哭の森

それは、今から20年ほど前のこと。栃木県の山深い集落に、友人の実家を訪ねた夏の夜の出来事だった。私と友人は大学で知り合った。夏休み、彼の実家に遊びに来ないかと誘われた。都会育ちの私にとって、田舎の風景は新鮮で、どこか懐かしい気持ちにさせるも...
オカルトホラー

朽ちゆく神社の呪縛

今から数年前、福井県の山深い集落に、友人の結婚式に招かれた俺は、初めてその地を訪れた。その集落は、福井の山間部にひっそりと佇む、時間が止まったような場所だった。携帯の電波もろくに届かず、集落の入り口には古びた鳥居が立っていて、苔むした参道が...
学校怪談

旧校舎の深夜の足音

それは、今から10年ほど前のことだった。熊本県の山深い地域に位置する、歴史ある小さな町の高校での出来事だ。その学校は、戦前から続く古い校舎と、比較的新しい新校舎が併存する場所だった。旧校舎は普段ほとんど使われておらず、倉庫代わりや特別な行事...
実話風

深夜の団地に響く足音

私は滋賀県の市街地に位置する、ごく普通の団地に住む会社員だった。今から数年前、夏の蒸し暑い夜のことだ。私の住む団地は、築30年を超える古い建物で、昼間は子供たちの笑い声や近隣の生活音で賑わっているが、夜になると不気味な静けさに包まれる。特に...
SFホラー

凍てつく廃村の異形

北海道の奥深い山間部、冬の厳しさが増す2015年の11月。私は大学で民俗学を専攻する学生だった。ゼミの課題で、消滅した集落の伝承を調査するため、道東の山奥にある廃村を訪れることになった。そこは、数十年前に住民が忽然と姿を消したという噂が残る...
実話風

深夜の路地裏に響く足音

数年前、山形県のとある市街地に住む私は、普段と変わらない夜を過ごしていた。時計は深夜0時を回り、街は静寂に包まれていた。私の住むアパートは、古い商店街の裏手にあり、昼間は人通りも多いが、夜になると人影はほとんどなくなる。普段ならそれが心地よ...
実話風

深夜のうどん屋に響く足音

数年前の夏、香川県の田舎町に住む私は、仕事のストレスから解放されたくて、よく深夜に車を走らせていた。香川の夜は静かで、街灯もまばら。田んぼや古い家々が続く道を、ただひたすら走るのが好きだった。ある夜、いつものように車を走らせていると、急に小...
実話風

廃寺の夜に響く鈴の音

静岡県の山深い地域に、朽ちかけた古い寺がある。地元では「廃寺」と呼ばれ、誰も近づかない場所だった。寺の歴史は古く、江戸時代まで遡るが、ある事件をきっかけに僧侶たちが去り、以来、荒れ果てたまま放置されているという。10年ほど前、2015年の夏...
サスペンスホラー

廃神社に響く子守唄

福岡県の山奥、車一台がようやく通れるような細い道を抜けた先に、その場所はあった。30年前、1995年の夏、俺は大学二年生だった。地元の仲間たちと肝試しに興じていたあの頃、誰かが噂を聞きつけてきた。「山の奥にある廃神社、夜に行くと変な声が聞こ...
実話風

誰もいないはずの駅

それは今から20年ほど前、2005年の夏の夜のことだった。東京都の郊外、都心から電車で1時間ほど離れた小さな駅に、私は降り立った。駅の名前は覚えているが、ここでは伏せておく。終電間際の時間帯で、ホームには誰もいなかった。薄暗い蛍光灯がチカチ...